スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

RAINBOW STORY ? 173 Go to the Shinto shrine

 近くには車が何台か、鍵が刺さったまま止まっていたので、怪我がひどい人はそれらの車に乗せ、運転できる大人に病院へとつれていってもらった。

 すぐにでも病院に行く必要があるような人以外は、近くにあったビルの中に避難してもらう。



 こうやって戦っている場所から離れた所へ人々を案内し、あまり時間がかからないうちにあらかた避難を完了した。

 そうして、音操たちの元へ戻ってみると、そこは黒い羽が宙を舞い、それが雪のように降ってくる。



 そして、地面には黒い羽と一緒に、悪魔の亡骸が散らばるというひどい有様になっていた。

 辺りには異臭が漂い、吐き気がこみ上げてくる。



「これは・・・・・・ひどい・・・・・・」

 私は思わず口元を手で覆った。

 思わず目に涙がにじむ。



 そんな私とは対照的に、あくまでもにゃんうーまんさんは冷静だった。

 取り乱しもせず、ほとんど動きもなくその場に立っている。

 何となくその着ぐるみの中に入っているのは人じゃないような気がした。

 さっきも彼女が出した光から、何かモンスターのようなものが出現したし、彼女が人じゃないことも十分あり得ると思う。



 私たちの前では変わらずヒーローたちや音操が戦い続けていた。

 視線をあげれば、そこで、あの不思議な生き物たちが戦っているのが見える。

 弾丸のように飛ぶ黒い羽や、人間ではあり得ないほど軽い身のこなしで宙を舞う女性。

 そんな姿が悪魔の隙間から時折見えた。



 私もやはり戦った方がいいんじゃないだろうか。

 音操だって戦っているのだ。

 私がこんなところで気持ち悪がって動けずにいる間にも。



 私はどうにか自分を奮い立たせ、腰に巻いた上着で固定しておいたバッチファイルを取り出す。

 こみ上げてくるものをこらえながらファイル片手に息を整えた。



 ようやく幾分か落ち着いてきたが、そのとき不意に水色の固まりが視界に飛び込んできた。

「わぁ!?ドラゴン?」



 それは明らかにドラゴンのようだった。

 大きさはかなり小さいけれど、背中に生えた翼や、がっちりとした体型。

 ゲームなんかで見たものとよく似ている。



「悪魔たちはみんな僕らをねらってる!今のうちに神社に向かって!僕らは後で合流するから!!」

 ドラゴンはにゃんうーまんに向かって、甲高い声でまくしたてた。

 よくわからないが、先に行けと言うことらしい。



 言うことを言うと何かこちらが言葉を挟む隙もなく、ドラゴンは飛び去ってしまった。

 それにしても向かえと指定された場所がかなり奇妙だ。



「神社?」

 私は思わず首を傾げた。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yamattulann

Author:yamattulann
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。