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RAINBOW STORY - 62 Fortune teller's girl -

「え!! ついてくるって?!」


 俺達が朝食後、保健室へ向かうとフェザーはまだ寝ていたが、レイさんは既に旅の準備を済ませ、用意して待っていた。


「占いで……行った方がいいって……お告げが……」
 そういえばレイさんは占い師だった。
 占いの結果を見たからこんなついていくだなんていうんだな?


「で、でもレイさん、昨日の今日だし……。私もここに残るからさ。それにフェザー君のことも……」
「私の……占いは……今まで……外れたこと……ない」
 たしなめるフラウの言葉を遮りレイさんは言った。


 これは……俺だったら占い信じるかな……?
 外れたことないんならさ。


「……ブラン、大丈夫かな?」
 リリスが聞くと「外傷もありませんし、あまりダメージはなかったので、体に問題はないと思いますがねぇ」と、ブランはぽりぽり頭をかいた。


「どうするよ? 俺は別にいいんだけど。フェザーにはフラウがいるし」
「断ったところで聞かないだろうし、いいだろ」
 俺が聞くとブラストはやれやれと首を振った。
 話を聞いていたリリスやアイルたちも来るなら歓迎するとのこと。
 そんじゃいいんじゃないのか?


 というわけで、レイさんも加え、俺、ブラスト、リリス、アイル、ブランの6人で旅に出ることとなった。
 ぽよは足を引っ張りそうなのでもちろん留守番だ。
 フラウとフェザーには少し心細いかもしれないが、まぁ何とかやっていってくれるだろう。


 まずは港町へ向けて出発だ。
 そこへはブランによると昼頃の到着になるとか。
 それからの話はまず港についてからだ!


   :


「レイさん」
 私は少し歩くスピードを落とし一番後ろを歩いていたレイさんと並んだ。


 前を行く4人は何やらいろんな話で盛り上がっている。
 レイさんは一言も会話に参加していない。
 ここは話を聞くチャンスかも。


「あの……さっき死神とかの話……聞いたよね?」
 先程歩きながら、ぽよから聞いた話しをかいつまんで話したんだ。
 でもレイさんは、頷いてはいたけど後はほとんどノーリアクション。
 話し終わった後に一言礼を言っただけで、後は何にも話しちゃくれなかった。


 やっぱり多くを語らない人だ、この人は。
 ここはやはり自分からアタックしていくしかない。


「それでさ、レイさん。話を聞く前に自分の力について知ってたの?」
 私の質問にレイさんは首を振った。
 知らなかった……ということは親御さんたちからそんな話は聞いてないと……。


 というよりか、レイさんの両親はどうしているんだろう?
 聞くのは失礼かな?
 そう思ってレイさんの顔を見やった時だった。


「ああぁぁあ!!」
 私は思わず大声を上げてしまった。


「どした?!」
「モンスターか?」
 前を歩いていた人達もみんな振り返る。


「い、いや、モンスターとかじゃないんだけど……。レ、レイさんの、目が……!」
 私の声を聞いて全員がレイさんの顔を見つめる。
 レイさんは少しもじもじ。


 そして多少距離があっても分かる変化に皆一様に驚いた。
「レ……レイさんの目が……黒い!!」
 さっきまで、いや、会ってから今までずっと病的に白かったレイさんの目が、今は黒々としている。
 それは見ていたら吸い込まれそうな、不思議な雰囲気の瞳だった。


「朝起きたら力調節できるようになってた。それから魔王っていう人が私の力について一人言言ってるのも聞いた」
 レイさんは一人でに話し始めた。


 今までぽつぽつつっかえるように話していたのに今は普通にすらすらと話している。
 相変わらず声は小さかったけど、彼女の身に大きな変化が起きているのは確かだった。


「私、機械に閉じ込められてほんの少しの間だけは意識があった。でも目は閉じてたままだったから、寝てると思って話しかけてきたんだと思う、その魔王さんは。それで、その人によると、私はずっと中途半端な状態だったらしい」
 淡々と話すレイさんの話をまとめてみると。


 どうやらレイさんは今まで人間と死神の中間、中途半端な状態でずっと生活していたらしい。
 ちなみに、死神モードになるとその人は目が真っ白になって、死神特有の魔術を使い、背には羽が生え、ほとんど話さない無口の状態になるとか。


 それでレイさんは背中に羽が生えるほどはいかないけど、いろんな魔法を知らない間に使えるようになっていたし、目は白く、非常に無口だった。
 つまり今までは半分死神モードで、今100%人間に戻ったからさっきのように無口じゃなくなって、とりあえずすらすらと話せるようになった、ということのようだ。


 ちなみに普通だったら中途半端とはいえ長い間死神モードだと体に負担がかかり死んでしまうことが多いらしいが、レイさんは格段に力が強いらしく、ほとんど負担はないらしい。
 だから魔王とかいうやつらに狙われたんだ。


 それで、昨日の一件のこともあり、レイさんは自分の力について少し知識を得たというわけ。
 で、何とか人間モード、半分モードは切り替えできるようになったとのことだ。


 でも100%死神になるとどうなるか分からないということで、死神に切り替えるのはやったことがないみたい。
 まぁ、そんな怖そうな力は使う必要ないのなら使わなくていいんじゃないかという話で落ち着いた。


 普段は使い慣れた(?)半分状態で過ごすことにしたらしく、レイさんは話終わるとまた目の白い状態に戻った。


 こうして新生レイさんと私達は、少しのんびりしたので歩くスピードを上げ、港町へと向かう。
 早くこの世界の海はどういうものなのか見てみたいな。
 まぁ、海なんて私の世界とほとんど変わりはないのだろうけど。

>63話へ
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