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RAINBOW STORY - 63 The first sea -

「これが海かぁぁぁ!!」
「お~、すご~い!!」
 

 歩くこと数時間。
 俺達は目的としていた港町へと辿り着いた。
 そして、海が見えた途端俺達は歓声を上げながら駆け出した。
 

 普段あまり嬉しそうな顔をしないブラストも、始めて見る海にどことなく嬉しそうな表情を浮かべている。
 もちろん喜んでいるのは俺とブラストだけじゃなく、同じく海を見たことのなかったリリスもだ。


「あぁ、皆さん海を見るのは初めてなんですか」
 ブランが後からゆっくり俺たちの元へとやってきた。


「あぁ、そうなんだよ! 海なんて話で聞いたことくらいしかなくってさ!」
「うわぁ、何?! あれ!!」
 俺がブランと話しているとブランの後からやってきたアイルが海の方を指差した。


 振り返ってみるとさっきは気づかなかったが海に巨大なモンスターの様な生き物がいるのが見える。
 そいつは大砲のようにも見える筒のようなものが飛び出した、家ほどの大きさの巨大な甲羅を背負っており、甲羅から伸びる首には大きな水晶のような石が。
 その水晶のような石の中には黒い模様が入っておりどことなく目のように見えた。


 そして、その石の上にはこれまた巨大な顔があり、大きな黒い瞳と小さな耳のようなものは意外と可愛らしく、愛嬌がある。
 そんな顔だが、額には赤い大きな魔石のような石と、耳の間に物騒な角が生えていた。
 その角といい、甲羅の筒といい、巨体といい……きっと襲ってこられたらひとたまりもないだろうな。


「あぁ! あれは珍しいですねぇ! リピオラじゃないですか!」
「リピオラ……?」
 ブランの口から聞き慣れない単語が飛び出した。
 それがあの怪獣みたいなやつの名前か?


「あぁ、話しだけは聞いたことがあるぞ」
 すると海を眺めていたブラストがくるりと振り返った。


「あの生き物は確か、甲羅の中に入れるようになっていて、船として利用でき、さらには大砲と同じ原理の筒を持っていて、口からは火も吐くとか」
「げ、そんな怖い生き物なのか?」
「顔は可愛いのに」
 俺とリリスは揃って言った。
 でも、確かに火とか吐きそうだな、アイツ。


「でも、リピオラってのは昔戦争とかに利用されたせいで、めっきり数が減ってるんじゃなかったか?」
 ブラストが首を傾げる。
 げ、そんな生き物を兵器の代わりにしてたのか?
 こんなでかいのに襲われたらほんとにひとたまりもねぇよ……。


「そうですね、確かに最近は滅多に見かけることはないんですが……。どこかのお金持ちの持ち物なんじゃないんですかねぇ……? 僕も本物を見るのは初めてですし、これから後見る機会があるかどうか……。機会があったら近くで見たいですねぇ」
 ブランはめがねをくいくいリピオラの姿を見た。
 そんなに、珍しい生き物なのか。
 アイルなんて目線そのまま固まっちまってるし。


 俺は早いとこ冒険したいんだよな。
「なぁ、怪獣眺めるのもいいけどさ。さっさと船捜そうぜ。俺たちは例の島に行かなきゃいけねーんだからさ」

>64話へ
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